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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
若手法律家のための法律相談入門
中村 真 著
(学陽書房)
この本は、若手弁護士や若手司法書士が法律相談を受ける際の心構えやポイント、トラブルにならないための注意点などを解説したものです。
私は法律相談を職務とするものではありません。
しかし、発明相談や知財相談は日常的に行っています。
弁理士が受ける相談は、対象が発明や商標などであるため、相談される内容もある程度予想できるものです。
また、相談者は、自ずと企業や自治体、個人事業者などになります。
これに対して、法律相談となるとその対象は法律問題全般でしょうし、相談者も様々でしょう。予想もつかないような相談をされることもあるのでしょう。
この本には、特に若手の法律家が法律相談を受けるに際して準備するべきことや心構え、注意すべきポイントなどが、実に細やかに示されています。
弁理士は法律相談を職務とするものではありません。ですが、私はこの本を何回も熟読しました。
なぜか?
参考になるという理由だけではありません。
たまらなく面白いのです。
この本には、イラストが豊富に盛り込まれています。
そして、イラストに描かれた人物による関西弁の一言が強烈なパンチ力を持っており、読者を爆笑させるのです。
この本は軽い読み物ではありません、実務書です。読者を爆笑させる実務書を、私は初めて読みました。
では、面白いだけで内容は無いのかというと、まったくそのようなことはありません。
上記のとおり、相談を受ける側から見たポイントが具体的に示されており、いずれも法律相談の現場で起こりそうなことなので、たいへん説得力があります。
弁理士にとっても重要な示唆を含む本です。