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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
信長の大戦略-桶狭間の戦いと想定外の創出
小林 正信
(里文出版)
いきなり知財トピックから外れてしまいました。
個人的に織田信長にたいへん興味があることから、研究書や小説などで信長やその時代について知るのが趣味となっています。
標記の本では、もともと歴史の研究者ではなかった著者が、社会人でありながら大学院にて研究を進め、桶狭間合戦について得られた結論が披露されています。
研究書なのですが、とにかく面白い。織田方と今川方だけでなく、当時の日本全体の状況をふまえた上で、桶狭間合戦に至るまでの信長の戦略をわかりやすく、しかも丁寧に検証しており、読む者を惹きつけます。
どういう戦略だったのかはここでは書きません。本書を読めばよく分かります。私がこの本の中で最も納得したのは、今川義元を敵としていたのは信長だけではなかったというところです。そして、これが義元の上洛につながっており、信長は充分な準備のもとでこれを待ち受け、今川軍を打ち破ったのではないかという説が展開されます。
それにしても、真実は一つであるはずなのに、桶狭間合戦についても様々な説があるのですね。450年以上も前のできごとですから、今さら真実を突きとめるのは困難というより無理なのでしょう。
まだ行ったことはないので、桶狭間古戦場にぜひとも行ってみたくなりました。