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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
明細書作成実務講座
泉 克文・吉田 正義 著
(東洋法規出版)
標記の本は、明細書作成実務の未経験者に対して、明細書作成のための基本的な事項を説明したものです。
その昔、未経験者は、特許事務所に就職して、いわゆるOJTの手法で、ボス先生や先輩達に明細書作成のイロハを叩き込まれていたようです。
当時は標準的なテキストなど乏しく、明細書作成のノウハウは、それぞれの弁理士や事務所により磨き上げられ、これらが実務の中で後進たちに伝授されていました。
時代は下り、弁理士試験の合格者が増加すると、弁理士試験に合格しても特許事務所に就職できないケースが出てきました。
このような新人弁理士達が最低限のまともな仕事をできるよう教育する必要性が高まり、明細書の書き方を指南するテキストなどが出てくるようになりました。
標記の本には、かつてOJTにより伝授されていた明細書作成のイロハが、まるで噛んでふくめるように分かり易く書かれています。
著者の先生方も、おそらくこのようにして特許事務所で明細書の書き方を教わり、成長されたのでしょう。
私は勤務している頃、ボスから多くの大切なことを教わりましたが、それらがこの本にもしっかり書かれているのです。
そういう本ですので、特に目新しいことが書かれているものではありません。
弁理士なら当然に知っているべきことや考えるべきことが、ストレートに示されています。
でも、そういう大事なことほど、つい忘れたり落としたりしてしまいがちです。
この本は、現在では絶版しているようです。 ただ、ここで書かれていることの重要性は、現在も変わるものではありません。