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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
新訂 公証人法
日本公証人連合会 編
(株式会社 ぎょうせい)
この本は、公証人により行われる公証手続を、公証人の立場から詳細に解説した解説書です。
弁理士が公証人のお世話になる場面として最も多いのが、外国出願関連で委任状などに対して受ける認証ではないでしょうか。出願する国によっては、公権力による証明を受けることにより一定の証拠力を備えた文書の提出が求められることがあります。
また、研究ノートやウェブサイトを印刷出力したものなどに確定日付を受けたり、図面などを封印して署名した上で確定日付を受けたりするのは、知的財産業界では普通に行われることです。
私も事務所勤務時にこれらのことを教わりました。
先日、事実実験公正証書について検討することがあり、上記の本を読み込みました。あいにく、費用が高額になりそうだったために断念しましたが、おかげでどのような場面で用いるのが適切なのかがよく分かりました。
ところで、上記の本には、何と日本弁理士会が出版する月刊誌「パテント」の記事が引用されている箇所がありました。読んでみると、当時の特許委員会が、日本公証人連合会と交流を行い、弁理士がどのように公証制度に関与し、利用するとよいのか研究されていたようです。
不肖の後輩が間違いをすることなく実務をできているのは、偉大な先輩方の研究成果のおかげです。