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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
商標の類否 改訂版
櫻木 信義 著
(発明推進協会)
私は、上記の本の初版を買い、実際に使っていました。
商標同士の類否判断の傾向を調べる際によく参照しています。
初版は2011年の出版だったので、いつ改訂版が出るのかと待っていたところ、今年の夏に出たので早速購入しました。
とあるウェブサイトでの紹介によると、「著者が数多くの商標の類否の審・判決を四半世紀にわたって蓄積・分析し、項目ごとにリスト化したもの」だそうです。
私が気に入って使用している理由は、類否判断のパターンを分析し、項目分けがうまく行われている点です。紹介文のとおりですね。
著者の先生とは、以前に弁理士会の商標委員会でご一緒させていただいたことがあります。
企業の知的財産部で実務経験を積まれた話を、懇親会の席でうかがったのを覚えています。
商標実務に携わっている者であれば、類否判断の際の分析の視点が感覚として身に付いているのが通常です。ただ、それを上記の本のように分析し、体系化して整理しているところに、著者の凄さが現れています。
判断に迷ったときには、この本で下調べをして大筋を把握し、審査例などをつぶさに調査して当該案件における結論を出す、ということをしています。
商標の類否判断は日常的に行う業務なので、たいへん重宝しています。
余談ですが、最近アマゾンのブランド登録のため商標出願をしたいという相談を何度か受けました。
なるほどという感じです。販売ルートとして非常に大きいですものね。