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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
伝わっているか?
小西 利行 著
(宣伝会議)
現役のコピーライターによる著述です。
日常のコミュニケーションのヒントに始まり、ビジネス戦略やさらには地域ブランド創出に至るまで、面白く、そして分かり易く解説する本です。
場末のスナックを経営し、美味しいナポリタンを作るオカマと、その店の常連であるイルカが登場します。そして、そのスナックには様々な悩みをかかえた人々が来店し、オカマとイルカに悩みを相談し、解決して帰っていくというショートストーリーで構成されています。
言葉により技術を説明し、言葉により相手を説得することを職業としているにもかかわらず、言葉というものに対する考え方があまりにも浅かったことを反省させられます。
言葉の力は大きいのです。
(以下、引用部分)
たとえば、好きな人に「会いたい」気持ちを伝える時も、
今日、会える?
より
一分だけでもいいから、今日、会える?
と伝えた方が、相手はきっと喜びます。
(引用部分終わり)
このように言われたら、それだけで胸がときめいてしまいそうです。うーん、すごい!
ただし、誤解しないで下さい。この本は、言葉一つで他人を言いくるめたり、煙に巻いたりするような愚劣なことを開陳するような本ではありません。
むしろ、言葉を誠実に使うことの重要性を説き、同時に言葉の恐ろしさを教えてくれます。だからこそ、言葉というものを甘く考えず、真摯に言葉に向き合わなければいけないなと考えさせられるのです。
この本を読むことで、言葉を丁寧に使おう、そして、言葉を使う私自身の心をきれいにして、美しい言葉を語る人間になろうと思いました。