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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
強い地元企業をつくる
近藤 清人 著
(学芸出版社)
地域の再生が深刻な問題となっている我が国ですが、地域の経済を支える地元企業において、高齢化や大手との競争により存続すら危うくなっている現状を打破するヒントとなる本です。
著者は兵庫県の但馬ご出身のようで、自分の地元に起こっている問題に直面し、デザイン・コンサルタント業を通してどのような切り口で立ち向かっているかが記されています。
上記の本の中で一貫して主張されているのは、「解決策は企業自身の中にある」です。
つまり、最近になって創業されたベンチャーではなく、この本で扱っているのはこれまで地元経済を支えてきた中小企業たちです。これらの企業には、これまでの技術や経験、そして地元における顧客や信用があります。
このような企業自身が有している資源をどう使い、どのように道を切り開いていくのか、興味を引く話がたくさん登場します。
一時的な刺激策ではなく、これからさらに50年、100年を生き抜く企業になるためのヒントが数多く盛り込まれていました。
じつは私も田舎(といっては著者に失礼ですが)の出身でして、地元はやはり同じような問題に直面しています。自分が生まれ育った町が衰弱し、廃れていくのを見るのは悲しいものです。
自然の流れといってしまえばそれまでのことですが、やはり何とかならないかと思うことはあります。
生まれ育った地元というのは、私にとって多くのものが含まれているんですね。両親や親戚などの血縁、友人、恩師、思い出のある場所など、私を形成してきた重要なものがあるのです。
それらが残っているというのがどれ程ありがたいことか、この年になって分かるようになりました。
本題から大きく脱線しましたが、自分にできることなど微々たるものですが、それでもできることは何かあるはず、と思いながら、日々考えることがあります。