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こんにちは、弁理士の宮﨑浩充です。
世界史を大きく動かした植物
稲垣 栄洋 著
(PHP研究所)
この本の著者は植物学者であり、大学農学部の先生です。
人類の歴史において植物がどのような影響を与えたのかを、具体的に教えてくれます。
内容について詳しくは書きませんが、人類の歴史は植物の歴史と言っても言い過ぎではなく、植物(とくに人間に食される植物)の進化や変異により、人類の歴史は形成されてきたということがよく分かります。
なぜオリエントやメソポタミアのように自然環境の厳しい地域において文明が生まれたのか、なぜイギリスは清にアヘンを輸出したのかといった壮大なテーマから、なぜ日本人は米とみそ汁が好きなのかというもの凄く身近なことまで、独特のユーモアも交えながら描かれています。
植物に起こった突然変異により、人類の文明が勃興したり、社会システムがガラッと変わったり。
人類は植物の手のひらの上で踊らされているかもしれないと考えさせられる一冊です。
ところでこの本、内容は深いのですが、その表現は平易であるため、小学生の子どもも興味を持って読んでいました。